参考書紹介

数学を中心に参考書をレビューしていきます

プロの予備校講師の目線から、生徒に使用した経験も踏まえ、他にはない信頼性の高いレビューをしていきます。
1.特徴
2.良い点
3.気を付ける点
4.問題のレベル
5.どんな人におすすめか
6.オススメ度 10点満点 基本的に辛口で7点以上ならかなりの高評価です。 良い本でも対象が限られるものなどは評価を下げる傾向にあります。 4点くらいでも決して悪い本というわけではありません。
7.まとめ
問題のレベルについて

レベル2教科書の基本
レベル3教科書の難しい問題
レベル4基礎参考書の難しい問題
レベル5網羅系の難しい問題
レベル6中堅国公立合格レベル
レベル7旧帝合格レベル
レベル8東大合格レベル
レベル9東大合格プラスレベル
レベル10難問レベル

ゴウカライズTV

文系の数学 重要事項完全習得編  堀尾 豊孝著

少ない良問と詳しい解説で数学の基礎を固められる名著。 略称は文系赤。 文系の数学というタイトルだが理系の基礎固めにも最適です。 数学IAⅡBとベクトルについて、基本的な定型問題が収められています。 進め方としては、Ⅰだけ3周くらいやって定着したと思ったらAに進むというのが良いことが多いです。
オススメ度 9.8点
問題のレベル
2~3.75

やさしい高校数学ⅠAⅡBⅢC  きさらぎひろし著

初学者向けの数学の入門書です。 会話形式で読みやすく、万人向け。 一見分厚く見えるが問題はそんなに多くないので量はそこまで多くないです。 ⅠAでは中学数学の復習から始まるので、中学数学が相当抜けている人でなければここから始められます。 例題→解説の順で練習問題はないです。
初学者は単元ごとに1周目は手を動かしながら、理解する、
2周目は後ろの例題まとめを解いて、わからなかったところの解説を読み返す 3周目は解けなかったところを解きなおす、などのように進めるのが良いと思います。
定期テスト出題度、共通テスト出題度が全問に載っており、定期テスト、共通テスト対策としても最適です。
オススメ度 8.9点
問題のレベル
1~3.9

入門問題精講数学ⅠAⅡBⅢC 池田洋介著

名前のとおり、教科書レベルの入門書です。
ゼロベースで読めるので独学や先取りに向きます。
入門書の中でもっとも数学的にしっかりとしたことが書かれていて、特に指導者からの評価も高いです。
新課程に伴う改訂で抜けている分野もなくなり、既存の分野も網羅度が上がりました。
オススメ度 7.4点
問題のレベル
1~3.3

総合的研究 記述式答案の書き方 﨑山理史著 松野陽一郎著

記述式答案の書き方が学べる本です。
ただ、「判読できる文字で書く」など当たり前のことが書かれている一方で、大半は同値変形など難しい内容。
同値変形などの論理的な考え方を論理記号を使わずにしっかり学べる本。
青チャートなどの本ではごまかされがちなところがきちんと書かれています。 たとえば分数式の恒等式で分母が0になるような値を代入して良い理由など 。後半では軌跡と領域の範囲。 この分野はなんとなくで説明されている本が多いのですが、そこがしっかりと学べます。
オススメ度 8.5点
問題のレベル
1~4.5